オオカメノキ

オオカメノキ(レンプクソウ科)[大亀の木]

名は、葉が亀の甲羅に似ているからといわれるが別説もある。葉が虫に食われることが多いので、ムシカリの別名がある。
旧分類体系ではスイカズラ科とされていたが、APGでは草本であるレンプクソウ1種で成り立っていたレンプクソウ科に移された。ガマズミ属がレンプクソウ科?あの見栄えのしない小さな草とどこが似ているんだと考えてしまうが、分子系統学上からいえば近縁なのだろう。新たにガマスミ科とかニワトコ科とか名付けられるとすんなり受け入れられたかもしれないが、学問の世界は素人にはよくわからない。
山地(ブナ帯)に生え、高さ2-6mになる落葉小高木で、枝がよく分枝して横に広がる性質がある。樹皮は暗灰褐色。
葉柄は長さ1.5-4cmで脱落性の褐色の星状毛が密生する。葉は対生し、長さ7-15cmの円形~広卵形で質はやや厚く、基部は心形で先は短くとがるかまれに円頭。縁に不規則な鈍鋸歯がある。葉脈はくぼみ、側脈は7-10対あり、表面は無毛で裏面脈上に脱落性の褐色の星状毛が密生する。
枝先から直径5-15cmの散房花序を出して、小さな両性花をつけ、縁を直径2-3cmの大きな装飾花が取り囲む。花序は無柄で、枝から直接放射状につく。花序の基部に1対の葉がつく。両性花は直径5-8mmで5裂して平開する。雄しべが5個、雌しべが1個ある。装飾花は2.5-3.5cm、白色で5深裂し平開する。裂片の大きさはほぼ同じ。雄しべ、雌しべは退化している。
果実は長さ0.8-1cmの楕円状球形の核果で、花序の枝とともに赤くなり、完熟すると黒色になる。核は長さ6-7mmの扁平な広楕円形で縦に1本の溝がある。
材がしなやかなので、かんじきの材料として利用される。
似ているカンボクは葉が3深裂することで、ヤブデマリは5裂する装飾花のうちの1個が極端に小さく4裂しているように見えることで区別する。
花期:4-6月
分布:北・本・四・九
撮影:2008.5.10 青森県むつ市
オオカメノキの花
2008.5.10 青森県むつ市

オオカメノキの果実
オオカメノキの果実。完熟したものから黒くなる。
2016.9.15 山形市

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