オオヤマフスマ

オオヤマフスマ(ナデシコ科)[大山衾]

名は、ノミノフスマに似て葉がより大きく、山に生えることからついたもの。別属のタガソデソウ(誰が袖草)に似て小さいので別名ヒメタガソデソウという。

山地や草原に生える多年草で高さ10-20cmになる。茎は細く短毛があり、上部で分枝する。
葉は無柄で対生し、長さ1-2.5cm、幅0.3-1cmの広楕円形~倒披針形で3脈があり先は鈍形~円形、裏面脈上と縁に細毛がある。
茎頂や葉腋のまばらな集散花序に直径1-1.5cmの花を1-3個つける。花は雌花と両性花がある。萼片は5個、長さ2-3mmの卵形で先は鈍形、主脈に細毛がある。花弁は5個、白色で長さ5-8mmの長倒卵形で先が円い。雄しべは10個、花柱は3個。
果実は長さ4-5mmの広卵形の蒴果で3裂してさらに2裂する。種子は長さ1mmの卵形で黒色、光沢があり、アリが好むエライオソームがつく。
花期:5-8月
分布:北・本・四・九
撮影:1998.5.24 青森県六ヶ所村     
オオヤマフスマ-2
1998.5.24 青森県六ヶ所村

オオヤマフスマ-3
2003.6.5 岩手県玉山村


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