オオミゾソバ

オオミゾソバ(タデ科)[大溝蕎麦]

ミゾソバより全体に大型なのでこの名がある。上の個体は今まで見た中でも特に大きく、高さ1.5mほどもあり、花被も紅色が強く、よく目立っていた。最近ではミゾソバの一型と考えて特に区別していないようだ。

湿った林縁や水辺などに生える1年草。茎は下向きの刺があり、高さ0.5-1.5mになる。
葉はミゾソバより大きく、長さ5-11cm、幅3.5-7cmの卵状鉾形、両辺の中央で大きく湾入する(基部の張り出しが大きい)傾向がある。質はやや厚く、両面に星状毛が多い。葉柄に明らかな翼がある。
花は上部の葉腋から出る枝につき、先端に頭状に集まり、花も大きい。花序のすぐ下の柄には腺毛が多く、花被上部は濃紅色のものが多い。地下の閉鎖花の枝は長く、10-30cm。
ミゾソバの地下の閉鎖花の枝は短く、5cm以下。
花期:8-10月
分布:北・本・四・九
撮影:1999.9.12 青森県南郷村
オオミゾソバの葉柄
葉柄に翼が発達する。 1999.9.12 青森県南郷村

オオミゾソバの葉
葉の両辺中央部が大きく湾入する傾向がある。 2021.10.7 川崎市多摩区

オオミゾソバの花
花もミゾソバより大きい。 2021.10.5 神奈川県厚木市


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