オオカニコウモリ

オオカニコウモリ(キク科)[大蟹蝙蝠]

名はカニコウモリに似ていて葉が大きいことからついたもの。

山地帯~亜高山帯の湿った落葉樹林内に生え、高さ0.3-1mになる多年草。日本海側に偏って分布する。茎は紫色を帯びて縮毛があり、しばしば稲妻形に屈曲する。
葉は互生し、長さ5-18cm、幅9-27cmの腎形で微凸状歯牙があるが、ほぼ5角形。裏面脈上に縮毛がある。葉柄は縮毛があり、翼はなく茎を抱かない。
頭花は散房花序につく。総苞は長さ0.8-1cm、総苞片は1列で5個、5-6個の筒状花からなり、両性で全て実る。花冠は白色で長さ約8mm。
痩果は長さ4.5mm、冠毛は白色で長さ6-6.5mm。

ヒメコウモリは全体に小型。ツクシコウモリソウは葉先が尾状で総苞片は6-7個。
花期:8-10月
分布:本(秋田県~広島県の日本海側)
撮影:2020.9.29 山形市
オオカニコウモリの花
頭花はやや散房状につく。 2020.9.29 山形市

オオカニコウモリの葉
葉はほぼ5角形。 2020.9.29 山形市


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