ナガボノワレモコウ

ナガボノワレモコウ(バラ科)[長穂の吾木香]

ワレモコウの仲間で、花穂が長いのでこの名がある。
平地~亜高山帯の湿った草地や湿原に生える全体無毛の多年草で高さ0.8-1.4mになる。
根生葉は長い柄があり、5-7対の小葉からなる奇数羽状複葉。小葉は長さ3-8cm、幅0.5-2cmの長楕円状線形で縁に鋭い鋸歯があり、基部に小さな托葉がある。
白緑色または紅紫色の花穂は枝先につき、長さ2-9cmの円柱形で直立または下垂し、上から下に向かって咲き進む。花弁はなく花弁状の萼裂片は4個で長さ3mm。雄しべは4個で萼裂片より長く花外に突き出る。花糸は白色で葯は乾くと暗紫色になる。
果実はやや革質の痩果。
花が白緑色のものをナガボノシロワレモコウ、紅紫色を帯びるものをナガボノアカワレモコウとよぶことがあるが、混生していることが多く、同一種内での変異と考えられる。
花期:8-10月
分布:北・本(関東地方以北)
撮影:2006.9.23 青森県六ヶ所村
ナガボノワレモコウ-2
ナガボノアカワレモコウとよばれるタイプ。 2013.8.25 岩手県八幡平市

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