ミチノクコザクラ

ミチノクコザクラ(サクラソウ科)[陸奥小桜]

名は、陸奥に咲く小さなサクラソウの意。別名イワキコザクラといい、地元である旧岩木町(2006.2.27新設合併により弘前市となった)では本種を町の花に指定していた。町のマーク(町章)もミチノクコザクラを図案化したものだったが、合併とともにどちらも絶滅した。絶滅危惧Ⅱ類(VU)。
エゾコザクラの変種で、青森県の岩木山と秋田県北の亜高山帯の湿った草地や雪田の縁に生える多年草。全体に大きく、花茎は無毛で高さ6-20cmになる。初めて見たときは、葉が大きくてよく目立ち、花の数が多く賑やかという印象が残った。
葉は4-7個を根生し、長さ5-8cm、幅2-3cmの倒卵形で両面無毛、鋸歯は不揃いで葉の中部以下まで9-25個ある。
葉の中心から花茎を直立し、3-12個の花を散形状につける。苞は広線形。萼は鐘形で5深裂し裂片は披針形で長さ5mm、先はやや鈍い。萼や花柄に腺点状の毛がやや密に生える。花冠は紅紫色で花喉部は黄色、直径2cmの高杯形で5深裂し裂片はさらに2中裂~深裂、筒部は長さ8mmで花冠裂片より短い。
果実は卵状広楕円形の蒴果で長さ5mm。萼と同長かやや短い。
白花品はシロバナミチノクコザクラといい、まれに見つかる。
ハクサンコザクラに似るが、ハクサンコザクラは葉がやや小さくて目立たず、花の数は少なく1-5個程度のものが多い。
なお、ハクサンコザクラの変異内とする見解もあり、またDNA配列から見ればむしろエゾコザクラに近いのだという。
花期:6-7月
分布:本(北部)
撮影:2003.6.22 青森県岩木町
ミチノクコザクラ2
これでも花つきの悪いほうで、10個以上花がついているものも多い。

ミチノクコザクラの葉
葉がよく目立ち、鋸歯は不揃い。

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