ヒナザクラ

ヒナザクラ(サクラソウ科)[雛桜]

青森県の八甲田山を北限として、福島県の吾妻連峰までの湿った草地に大群落をなして咲く、東北の高山を代表するサクラソウ。他のサクラソウに比べて花が小さいので「ヒナ」の名を冠する。残雪の消えたところから順に咲いていくので花期は長く、雪解けの遅いところでは9月でも開花を見ることがある。
北海道のエゾコザクラと東北南部以西のハクサンコザクラという2つの紅紫色のサクラソウに挟まれて、白く清楚な花を咲かせる。ただし岩木山と早池峰には生育を見ず、代わりに数は少ないがそれぞれミチノクコザクラヒメコザクラが生育する。
亜高山帯~高山帯の雪田の融雪地や湿った草地に生え、花茎の高さ10-15cmになる多年草。根茎は短い。
葉はやや肉質で長さ2-4cm、幅0.5-1.5cmの倒卵形で、上部に鈍3角形の鋸歯が5-9個あり、先は鈍く基部は葉柄状に狭くなる。両面に微腺毛があり、若葉は内巻きにたたまれる。
花茎の先に1-8個の花を横向き~斜め上向きにつける。雄しべが長い短花柱花と雌しべが長い長花柱花がある。苞は線形。萼は狭い杯形で5深裂し、裂片は長さ4mmの線状披針形で先は鈍い。萼、花柄とも微腺毛がまばらに生える。花冠は直径1-1.5cmで筒部は長さ4mm、白色で喉部は黄色。花冠は5深裂し、裂片は2中裂しやや半開き。雄しべは5個。
果実は広卵形の蒴果で直径3mm、萼よりやや長い。
花期:6-9月
分布:本(東北)
撮影:2004.6.5 岩手県湯田町
ヒナザクラ2
1999.6.20 岩手県安代町

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