イワオトギリ

イワオトギリ(オトギリソウ科)[岩弟切]

亜高山帯~高山帯の岩場や草地に生え、高さ10-20cmになる多年草。オトギリソウの仲間では一番高所に見られ、秋には葉が赤く紅葉する。
葉は対生し、長さ1.2-4cmの楕円形~卵円形で鋸歯はない。葉面全体に黒点が散らばり、明点も少し混じる。花は直径1.5-2cmの黄色の5弁花で、突き出た長い雄しべがよく目立つ。萼片の黒点は縁よりも内側に多い。果実は蒴果。
オトギリソウの仲間は種類が細かく分かれており、一見して区別するのはかなり困難。日本産だけでも50種ほどあり、葉を透かしてみて黒点の有無、場所、明点の有無で判断しなければならないのでややこしい。
本種は、葉面全体に黒点が散らばり、少ないが明点も混じる。よく似たシナノオトギリは、葉面全体に明点がまばらにあり、黒点は葉の縁にある。分布が重ならない山域であれば、ある程度場所で種を判断できる。東北地方の高山であれば本種とみてよいし、中部地方では日本海側に多い傾向がある。北海道の高山にあるものはハイオトギリといい、イワオトギリの母種にあたるもので、茎が長く横にはい、葉は黒点のみがある。
花期:7-8月
分布:本(東北地方、北関東、中部地方)
撮影:1998.7.20 富山県大山町
イワオトギリ-2
2009.8.2 岩手県一関市

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