ヒメトキワツユクサ

ヒメトキワツユクサ(ツユクサ科)[姫常葉露草]

トキワツユクサ(ノハカタカラクサ)に似ているが、全体に小型なのでこの名がある。吊り鉢に仕立てたものが花嫁のウエディングベールを連想させるので別名ブライダルベールといい、この名で流通している。

熱帯アメリカ(メキシコ)原産の常緑の多年草で、園芸用に移入されふつう吊り鉢で栽培される。逸出して人家に近い薄暗い林縁で野生化しているが、あまり多くはない。茎は紫色を帯びて細く、倒伏して伸び、高さ10-20cmになる。
葉はらせん状に互生し、表面は深緑色で光沢があり裏面は紫色を帯びる。両面に短毛がある。長さ2-7cm、幅1.5-2.5cmの披針状長楕円形で全縁、先はとがり基部は鞘となって茎を抱く。
枝先と葉腋から長い柄の花序を出し、白色で直径5-7mmの3弁花をまばらにつける。3個の外花被片(萼片)は緑色、3個の内花被片(花弁)は白色、長さ2.5-4mmで先はほぼ円形。雄しべは完全で6個、花糸の基部に白色の長毛がある。雌しべは1個。
果実は卵形の蒴果。

ノハカタカラクサは花が明らかに大きく、直径1-1.5cm、内花被片は長さ約8mm。
花期:4-10月
分布:帰化(園芸)植物
撮影:2021.6.9 神奈川県逗子市
ヒメトキワツユクサ-2
逸出して人家近くの薄暗い林縁などで野生化している。 2021.6.9 神奈川県逗子市

ヒメトキワツユクサ-3
内花被片の先は円い。 2021.6.9 神奈川県逗子市

ヒメトキワツユクサの葉
葉の上面は光沢があり、基部は鞘となって細い茎を抱く。 2021.6.9 神奈川県逗子市

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