ハナニガナ

ハナニガナ(キク科)[花苦菜]

名は、ニガナに比べて密に花をつけ、舌状花も多く華やかなことからついたもの。別名オオバナニガナという。

山地帯から高山帯まで広い垂直的分布を示す多年草で、日当たりのよい草地や林道沿いに生え、茎は上部で細かく分枝し高さ40-70cmになる.。
シロバナニガナの品種とされるが、見かけるのは圧倒的にハナニガナのほうが多い。以前は高山のものはクモマニガナとされていた。
茎や葉を切ると苦みのある汁が出る。
根生葉は長い柄があり、長さ8-15cm、幅1-3cmのへら形で羽状に裂けることが多い。茎葉は長さ3-10cmで先はとがり基部は耳状になり茎を抱く。
茎の先に散房状に直径1.5-2cmの黄色の頭花を多数つける。舌状花は8-11個。総苞は長さ7-9mmで総苞片は4-6個ほど。晴天以外は花を開かない。
痩果は長さ4-4.5mm。冠毛は淡汚褐色。

ニガナは全体に小さく花も小型でまばらにつき、舌状花は5個と少ない。
花期:5-7月
分布:日本全土
撮影:1999.6.26 青森県新郷村
ハナニガナ-2
ニガナより華やか。 2006.6.25 秋田県にかほ市

ハナニガナの頭花
舌状花は8-11個ほど。 2017.5.11 神奈川県横須賀市

ハナニガナの葉
茎葉の基部は耳状になり茎を抱く。 2017.5.11 神奈川県横須賀市

シロバナニガナに戻る ニガナに戻る タカネニガナに戻る


検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。