アカモノ

アカモノ(ツツジ科)[赤物]

名は、これを「赤桃」といっていたのが転訛したものといわれている。別名イワハゼという。
山地帯~高山帯下部の礫地や草地に生える常緑小低木。
花柄と萼片が濃い赤色で、花冠の白とのコントラストが強くよく目立つので登山者に人気がある。覚えやすい名前も一役買っている。
枝はよく分枝し、地面をはって広がり先が斜上して高さ10-30cmになる。若い枝や花柄、萼に短毛と褐色の長い腺毛が生える。
葉は革質で互生し、長さ1.5-3cm、幅1-2cmの卵形~広卵形で表面の脈はへこむ。縁に波状の細鋸歯があり、先はとがる。
枝先や上部の葉腋から上向きに花序を出し、1個だけ花を下向きにつける。花冠は長さ7-8mm、白色の鐘形で紅色が混じるものもあり、先が浅く5裂し、裂片は反り返る。その形はレトロな照明器具を見ているようで心がなごむ。
果実は蒴果であるが、萼が肥大してそれを包んで光沢のある液果状の赤い実となる。直径は6mmほど。この実は甘く、ジャムや果実酒として食用とされる。
実の白いものがあり、シロイワハゼ(シロミノアカモノ)という。
なお、アカモノに対比されてシロモノとよばれているのは、アカモノとよく混生しているシラタマノキのこと。
花期:5-7月
分布:北・本・四
撮影:2005.6.25 秋田県大仙市
アカモノ-2
2004.6.27 秋田県田沢湖町

アカモノの果実
アカモノの果実。上を向いて実る。 2005.9.11 秋田県鹿角市

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