シラタマノキ

シラタマノキ(ツツジ科)[白玉の木]

白色の実をつけるのでこの名がある。見た目そのままの名前なので、果期に山でこの植物を案内するとすぐ覚えてもらえる。アカモノに対比させてシロモノの別名がある。
亜高山帯~高山帯の日当りのよい乾燥した礫地や草地に生える常緑小低木。長い地下茎から枝を出し、よく分枝して斜上し、横に広がり高さ5-20cmになる。枝は無毛。
葉は互生し、革質で光沢があり、長さ1-3cm、幅0.5-1.5cmの楕円形~長楕円形で表面の網目状にへこんだ葉脈がよく目立ち、縁に鈍鋸歯があり先は鈍頭。裏面は白緑色。
上部の葉腋から長さ2-6cmの花序を出し、1-6個の目立たない花を総状に下向きにつける。花冠は長さ4-6mmで基部がやや膨らんだ卵球形~卵状壺形、先がごく浅く5裂し反り返る。花の色は白色で淡黄色を帯びる。萼は浅く5裂する。雄しべは10個、葯に4個の突起がある。
花後に萼が膨らみ、白色で直径1cmほど、球形の液果状の実(偽果・仮果)となる。実には5本のわずかなくびれがある。この実や枝葉には冬緑油(主成分はサリチル酸メチル)が含まれているため、潰すとサロメチール臭がするので登山者には有名で、「サロメチールの木」と言っている人も多い。本当の果実は蒴果でその中にある。 通常白く熟すがときに淡紅色の模様が入るものもある。中の蒴果は扁球形。
花期:6-8月
分布:北・本(中部以北・伯耆大山、三瓶山)
撮影:2008.8.3 長野県小谷村
シラタマノキ果実
シラタマノキの果実(偽果) 2000.9.10 宮城県蔵王町

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