ユキワリコザクラ

ユキワリコザクラ(サクラソウ科)[雪割小桜]

サクラソウに比べて小さく、雪解けを待って咲くのでこの名がある。ユキワリソウの変種。

山地帯~亜高山帯の岩礫地や乾いた草地に生える多年草で、高さは7-15cm。根茎は短い。北海道では海岸に近いところにも生える。
葉は根生し、薄い広卵形~楕円形で先は円いかややとがり、下部が急に狭くなって長さ1-4.5cmのはっきりとした葉柄に流れる。縁は裏側に強く反り返り、不明瞭な波状鋸歯がある。裏面は黄白色の粉状物をがあり、白っぽく見える。
初夏、サクラソウの仲間特有の、あでやかでかつ可憐な花を多数咲かせる。株元からやや太い花茎を伸ばし、直径1.5cmほどの淡紅色の花を散形状につける。花冠は5深裂して裂片はさらに2浅裂し平開する。喉部は黄白色。萼は5裂する。

まれに白花品もあり、シロバナユキワリコザクラという。
北海道では海岸に近いところに生え、特に道東では郊外の道端に生えるほど個体数も多く、根室市では「市の花」に指定している。東北地方では、限られた高山にごく少数の株がひっそりと咲く。
基本種のユキワリソウは、葉は楕円形で基部は次第に細くなることで区別される。
花期:5-7月
分布:北・本(東北地方)
撮影:2004.6.5 岩手県湯田町
ユキワリコザクラ-2
2004.6.5 岩手県湯田町


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