ウルップソウ

ウルップソウ(オオバコ科)[得撫草]

名は、千島列島のウルップ島で最初に採集されたことからついたもの。
礼文島では海岸近くにも生えることから別名ハマレンゲという。属名のLagotisはウサギ+耳を表し、葉の形がウサギの耳に似ていることから。
従来、ウルップソウ属はゴマノハグサ科に含められたり、独立のウルップソウ科とされたりしてきたが、APGⅢ分類体系ではオオバコ科に含められた。
礼文島、白馬岳・雪倉岳など白馬山塊、八ヶ岳に隔離分布し、高山帯の湿った砂礫地に生える多年草で高さ10-30cmになる。花期が早く、梅雨明け後の登山シーズンでは下の画像のように見ごろを過ぎている。準絶滅危惧(NT)。
太く短い地下茎があり株をつくる。
葉は無毛、肉質で光沢があり、長さ幅とも4-10cmの広卵形で鈍頭、縁に波状の重鋸歯がある。
花茎の先に大きな苞葉のある長さ5cmほどの穂状花序をつけ、青紫色の花を密に下から咲き上げる。花冠は長さ0.8-1.2cmの上下2唇形で、下唇は2-3深裂する。雄しべは花冠上唇の基部の左右に1個ずつつき、上唇の半長ほどと短い。柱頭は2裂する。萼片は2浅裂する。
果実は2室の堅果で1種子ずつ入っている
白花をつける品種をシロバナウルップソウという。
北海道の大雪山系に産するホソバウルップソウは、葉が長楕円形でウルップソウに比べて幅が狭い。葉先もとがり気味。雄しべは上唇とほぼ同長。
夕張岳に特産するユウバリソウは、全体に小型で花の色が白色。
花期:6-8月
分布:北(礼文島)・本(白馬連山・八ヶ岳)
撮影:2008.8.3 長野県白馬村
ウルップソウ-2


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