ウラジロハナヒリノキ

ウラジロハナヒリノキ(ツツジ科)[裏白嚔の木]

名はハナヒリノキに似ていて、葉の裏面が帯白色であることからついたもの。

山地帯~亜高山帯の尾根筋に生える落葉低木で、高さ10-50cmになる。
多雪に適応したハナヒリノキの変種とされ、ハナヒリノキよりも丈が低くて葉が小さく、葉の裏面は帯白色。本州の日本海側の多雪地に分布する。別名コシノハナヒリノキという。
葉は長さ2-5cm、幅1-3cmの楕円形~長楕円形で先はとがり、表面も白っぽく裏面は帯白色。
枝先に総状花序を出し、花序の基部から順に咲き上がる。花序の軸は無毛。花冠は長さ2.5-3mmの緑白色の潰れた壺形で、先が急にすぼまり5裂して反り返る。
果実は扁球形の蒴果で、上向きに熟し5つに裂開して多量の細かい種子を落とす。

基本種のハナヒリノキは有毒植物で昔は葉を粉にして駆虫薬として利用した。名の由来は、葉の粉が鼻に入ると激しいくしゃみが出ることからついたもの。
北海道・本州北部日本海側には、葉が大きく幅も広いエゾウラジロハナヒリノキが分布する。
花期:7-8月
分布:本(中部地方以北・中国地方)
撮影:2002.8.2 長野県大町市

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