チャガヤツリ

チャガヤツリ(カヤツリグサ科)[茶蚊帳吊]

名はカヤツリグサに似ているが小穂が茶褐色を帯びていることによる。

道端や田畑、河川敷などに生え、高さ20-60cmになる1年草。根茎はない。茎の基部に数個の線形の葉がつく。広義のチャガヤツリは狭義のチャガヤツリと変種コチャガヤツリに区別されるという。
花序はカヤツリグサより少し小さく、長さ4-10cm、茎の先に長い葉状の苞がつき、そこから長短不同な花序枝を出す。花穂はふつう分枝せず花序枝の先に単生する。狭義のチャガヤツリは小穂は長さ1-2.5cm、幅2mmで開出し、褐色~濃褐色で光沢がある。鱗片は10-40個あり、長さ2-2.2mm、幅1.5mmの広倒卵形で円頭、中肋は緑色で突出し、熟してやや外側に曲がる明白な芒状の突起になる。
果実は長さ約1.3mm、幅0.6-0.7mmの倒卵形で鱗片より少し短い。柱頭は3岐。

カヤツリグサと似ているが、本種は花序の枝が分枝しないで小穂が一つにまとまってつき、小穂の鱗片の先が芒状に長く突出しやや外側に曲がるのに対し、カヤツリグサは花序の枝が分枝し、小穂の鱗片の先は単にとがるのみで長く伸びないという違いがある。
花期:7-10月
分布:本・四・九
撮影:2006.10.22 青森県八戸市

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