ツルオオバマサキ

ツルオオバマサキ(ニシキギ科)[蔓大葉柾]

別名オオツルマサキハママサキという。庭の垣根として植栽されるマサキの海岸性の変種とされる。マサキの仲間は非常に変化に富み、さまざまな変種、品種に分けられる。

海岸に近い林縁に生える常緑の半つる性の木本。根元で分枝して地をはい、立ち上がって他の木や草にもたれて伸びる。枝は緑色で滑らか。地に接した節から気根を伸ばす。
葉は対生し厚い革質で光沢があり両面無毛、長さ3~8cm、幅2-7cmの卵円形~楕円形。縁に低い鋸歯があり、基部は広いくさび形で先はとがる。葉の形は同じ株でも円いものから細長くとがったものまで変化が大きい。
葉腋から長さ2-4cmの柄のある集散花序を出し、やや密集して直径5~7mmの淡緑色の花をつける。花弁は4個で平開し、長さ2-3mmの広卵形。雄しべは4個で花盤の縁につき外側に向かって突き出る。萼片も4個。
果実は直径7-8mmの球形の蒴果で、晩秋に熟して4つに裂開し橙赤色の仮種皮に包まれた種子が現れる。
花期:6-7月
分布:本(関東地方南部・東海地方)・九
撮影:2016.6.30 神奈川県横須賀市
ツルオオバマサキ-2
植栽されるマサキより葉が大きい。 2016.6.10 神奈川県横須賀市

ツルオオバマサキの葉
葉の形は変化が多く、円形の葉もつける。 2016.6.10 神奈川県横須賀市

ツルオオバマサキの花
雄しべは4個。花盤の縁につく。 2016.6.10 神奈川県横須賀市

ツルオオバマサキの果実
果実は球形の蒴果で、4つに裂開し橙赤色の仮種皮に包まれた種子が現れる。 2020.1.7 神奈川県横須賀市


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