ツルアリドオシ

ツルアリドオシ(アカネ科)[蔓蟻通し]

名は、常緑小低木のアリドオシに似ていて、つる性なのでついたもの。苦しい登りが続き写真を撮る余裕がないようなところに可憐な姿で咲いている花。
山地帯~亜高山帯のやや湿った林内に生える常緑の多年草で、茎は地面をはって立ち上がらずに節々から根を下ろし、長さ10-60cmになる。茎に刺はない。
葉は無毛、深緑色で対生し、厚くて光沢がある長さ1-1.5cm、幅0.4-1.2cmの卵形~卵円形で縁は波状にうねり、基部は円形で先は短くとがる。葉柄は長さ2-5mm。托葉は3角形でごく小さい。
茎の先に長さ5mmの花柄を出して、直径8mm、長さ1-1.5cmの白色の花を2個ずつつける。花冠の上部は普通4裂(ときに5裂)し、裂片の内面に白毛が密生する。花筒の下部にある子房は2個が合着している。雄しべは4個で花冠から突き出る。雌しべは1個で花柱は細く先端は4裂する。
9月~12月に直径8mmほどの赤い球形の液果状の核果をつける。2個の子房が合着して1個の果実ができるので萼の痕跡が2個残る。中に4個の核があり、核は扁平な広楕円形で中に1個の種子が入っている。
花期:6-8月
分布:北・本・四・九
撮影:2001.7.7 秋田県田代町
ツルアリドオシの花
花冠裂片に内側に白毛が密生する。2花の子房が合着している。
2005.7.24 青森県東通村

ツルアリドオシの果実
ツルアリドオシの果実。萼の痕跡が2つ残る。 2010.9.27 青森市

アリドオシランに戻る


検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。