ツバメオモト

ツバメオモト(ユリ科)[燕万年青]

名は葉がキジカクシ科(従来はユリ科)の万年青〈オモト〉に似ていることと、濃藍色の果実をツバメの頭に見立てたものという。イワツバメが飛ぶころに咲くからとか、白い花をツバメが飛ぶ姿にたとえたという説もあり、はっきりしたことはわかっていない。
低山帯~亜高山帯の日当たりのよい湿潤な樹林下に生える多年草で、花時で高さ20-30cmになる。花後に花茎は40-70cmに伸びる。横に走る短い根茎がある。
葉は2-5個が根生し、長さ15-30cm、幅5-10cmの倒卵状長楕円形でオモトに似て厚く光沢があり大きいが、ずっとみずみずしく軟らかい。先は鈍頭または急に短くとがり、基部はしだいに狭くなる。初め縁に軟毛があるが後に落ちる。
茎の先に直径1.5cmほどの白花を総状に1-20個つける。苞は披針形で花時には落ちる。花柄は長さ1-2cmで果時には3-6cmに伸びる。花被片は長さ1-1.5cmの長楕円形で6個が離生する。雄しべは6個で花糸は糸状、花被片より短い。葯は長楕円形。雌しべは1個で柱頭は3裂する。
果実は直径0.8-1cmの球形の液果で、濃藍色に熟すものと黒色に熟すものがある。
花期:5-7月
分布:北・本(奈良県以北)
撮影:1999.5.23 岩手県北上市
ツバメオモトの果実
黒く熟した液果。ツバメオモトの液果は濃藍色または黒色。
2005.9.11 秋田県鹿角市


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