タマブキ

タマブキ(キク科)[珠蕗]

葉がフキに似て葉腋にむかごをつくるのでこの名がある。

山地の湿った林下などに生え、高さ0.5-1.5mになる多年草。
葉は互生しやや薄く、長さ10-15cm、幅13-20cmの3角状で先はとがり基部はやや心形、縁に粗い鋸歯がある。表面に粗い毛があり、裏面は密に白いクモ毛がある。葉柄は長く、翼はなく茎を抱かない。葉腋に直径1cmほどのむかごを多数つける。
茎の上部にの狭い円錐花序に多数の頭花をつける。頭花は5-6個の両性の筒状花からなる。総苞は長さ約1cm、総苞片は1列、白色で5個。花冠は長さ8mmで浅く5裂して反り返り、初め黄色でまもなく褐色を帯びる。花床に鱗片はない。
痩果は長さ6-7mmの円柱形で無毛。冠毛は白色。

宮城県以南には、葉の裏のクモ毛が薄いウスゲタマブキが分布する。中部地方南部、近畿地方、四国、九州に分布するミヤマコウモリソウ(モミジタマブキ)は茎が細く、葉が掌状に切れ込む。
花期:9-10月
分布:北・本(関東地方以北)
撮影:2010.9.27 青森市
タマブキ-2
葉腋ごとにむかごがつく。 2010.9.27 青森市


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