タカネビランジ

タカネビランジ(ナデシコ科)[高嶺ビランジ]

南アルプス特産の多年草で、高山帯の岩礫地や草地に生え高さ10-20cmになる。
ビランジの語源は不明で、ビランジュであればバクチノキの別名であるが、まったく似ているところはない。諸説あるならば解明の端緒となることもあろうが、牧野富太郎が不明として以降も新説が一つも現れてこない。
根茎は長く横にはいよく分枝して株をつくる。有花茎は下向きの細毛があり上部では短い腺毛がまじる。
葉は対生し、長さ1.5-4cm、幅0.3-1cmの披針形で、縁に突起状の微鋸歯があり先は鋭くとがる。茎の上部と下部の葉は小さい。
夏遅く、直径3-4cmの丈のわりには大きな花を上向きに1個ずつ咲かせる。花柄は長さ1.5-3cmで腺毛が生える。花弁は5個あり紅紫色。花弁は規則正しく並ばない。花弁の舷部は倒卵形で先端は2浅裂、裂片は円く、下部は爪となる。萼は長さ1-1.5cmの筒形で10脈があって腺毛が密生する。先は5浅裂し裂片は暗紫色を帯びることが多い。
花の色は変化が多く、南アルプス南部には白花の個体が多く、シロバナタカネビランジという。
亜高山帯以下に生えるオオビランジは萼が無毛。
花期:8-9月
分布:本(南アルプス)
撮影:2000.7.30 山梨県韮崎市


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