ソバナ

ソバナ(キキョウ科)[岨菜・杣菜・蕎麦菜]

名の「ソバ」の由来は、(1)切り立った崖(岨=ソバ)に生えるから、(2)杣道(山仕事をする人が通る道)に生えるから、(3)杣人が好んで食べたから(4)葉が蕎麦の葉に似ているから、(5)茹でるとソバを茹でるときの香りがするから、(6)煮るとどろどろになるため、昔は蕎麦粥のようにこの葉を蒸して切り、粥を作ったから、など諸説あるが定説はない。「ナ」は山菜として食べることからの「菜」。
山地の沢沿いや林縁に生え、高さ0.5-1mになる多年草。上の画像のように斜面から斜めに茎を出していることが多い。北限は青森県で、北海道南部で見られるものは栽培品が逸出したもの。
葉は互生し、長さ5-15cm、幅3-8cmの卵形~広披針形で縁に粗い鋸歯があり、質は薄くて軟らかい。上部の葉は小さく無柄、下部の葉は有柄。
茎頂や上部の葉腋にまばらな円錐花序をつけ、細い花柄の先に淡青紫色の花を茎の一方に偏って下向きにつける。花冠は長さ2-3cmの漏斗状鐘形で、先はやや深く5つに切れこみ、裂片の先はとがりやや反り返る。萼も5裂し、裂片は披針形で鋸歯はなく先は鋭くとがる。雄しべは5個あり、雌しべより先に熟して花粉を出す。自家受粉を避ける仕組み。花柱は長くても花冠から少しだけ突き出る程度、柱頭は3浅裂する。
若芽は歯触りがよく、山菜として一級品。漢方では根を薬用として解毒などに用いる。
慣れないとツリガネニンジンと迷うかもしれないが、ツリガネニンジンは葉も花も数段にわたり輪生するが、ソバナの葉は互生し、花は一方に偏ることで見分けることができる。
花期:7-9月
分布:本・四・九
撮影:2008.8.3 長野県小谷村
ソバナ-2
2004.8.1 岩手県山形村


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