シロバナコマクサ

シロバナコマクサ(ケシ科)[白花駒草]

コマクサの品種で、花が白いものをいう。普通のコマクサに比べ、極端に数が少ない。
地中深く根をはり、根はヒゲ状で地上部の数倍に広がる。
葉は長い柄があって全て根生し、3出複葉で終裂片は長さ2-6mm、幅1mmの線状披針形で密に集まってこんもりとした塊となる。葉は粉をかぶったような緑色。
根際から出た花茎の先に、長さ2-2.5cmの純白の花を2-7個下向きに咲かせる。花弁は4個あり、外側の2個の花弁は同形で、基部が外側に膨らみ、先は反り返る。内側の花弁はやや小さく、基部と先が膨らみ、2個の花弁の先は互いに接する。外側の2個の花弁の間に小さな萼片があり、早く落ちる。
果実は長さ1.2cmほどの狭長楕円形の蒴果で、枯れた花弁に包まれたまま熟す。種子は光沢がある黒色で、長さ2mmほどの楕円形。
花期:7-8月
分布:北・本(中部地方以北)
撮影:2002.8.2 長野県大町市

コマクサに戻る


検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。