リンネソウ

リンネソウ(スイカズラ科)[リンネ草]

名は、植物分類学の父とよばれ、二名式命名法を考案したスウェーデンの博物学者カール・フォン・リンネへの献名。リンネはこの花を好み、「私の花」とまでいって、この花をデザインした器を中国に発注したという。別名エゾアリドオシメオトバナという。リンネソウ属は1属1種。
亜高山帯の針葉樹林下や高山帯のハイマツの下などに生える。草のように見えるが常緑の小低木で、茎は紫褐色、直径約1mmの針金状で、開出した毛があり、よく分枝して長くはう。
葉は対生し、長さ0.5-1.1cm、幅3-9mmの卵形~広楕円形、基部は広いくさび形で先は円く、3-5個の鈍鋸歯がある。質は硬く光沢があって、脈は表面でくぼみ、裏面に隆起する。両面に毛を散生する。葉柄は長さ1-4mm。
葉腋から高さ5-8cmの花茎を立て、先で2つに分かれてそれぞれ1花ずつ釣鐘形の花を下向きにつける。花にはかすかな香りがある。花柄は腺毛があり、長さ1.4-2cm、2対の小苞がある。萼は長さ2-2.5mmで5深裂し、裂片は線形。花冠は長さ0.7-1cmで5浅裂し、外面は帯桃白色、内面は淡紅色で長毛がある。雄しべは4個で2個が長い。子房は卵形で長さ1mm、3室で1室に1胚珠があって種子となり、他の2室は不稔の2-7個の胚珠がある。花柱は細くて雄しべより長く、花冠から突き出る。柱頭は頭状。
果実は痩果だがほとんど結実しない。
花期:7-8月
分布:北・本(中部以北)
撮影:2000.7.21 長野県茅野市


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