リキュウバイ

リキュウバイ(バラ科)[利休梅]

名の由来は、利休忌(陰暦2月28日)頃に花が咲くからという説、花がウメに似ていて茶花としてよく利用されるからという説がある。別名ウメザキウツギバイカシモツケウツギモドキマルバヤナギザクラ

中国中部原産で明治時代末期に渡来し、各地の庭園や公園などに植栽されている落葉低木。全体無毛でよく分枝して横に広がり、高さ2-5mになる。樹皮は灰褐色で縦に不揃いに裂けて落ちる。
葉は互生し、長さ4-6cm、幅1-2cmの長倒卵形~楕円形で全縁または上部に鋸歯があり、基部は広いくさび形で先は円く微突端。質は薄く、両面とも無毛、表面はやや青みがかった鮮緑色で裏面は粉白色。葉柄は長さ0.5-1.5cm。
本年枝の先の長さ6-8cmの総状花序に直径3-4cmの白い花を上向きに6-10個つける。萼筒は半球形で基部に小苞がある。萼片は白色で5個、半円形で微鋸歯縁。花弁も白色で5個、広倒卵形~円形で基部は急に狭くなって爪となる。雄しべは15-25個あって3-5個ずつが花盤の縁について花弁と対生する。子房は無毛で花柱は5個。
果実は長さ1-1.2cmの広倒卵形の蒴果で5稜がある。種子はふつう1個、長さ9mmで扁平で縁に翼がある。
花期:4-5月
分布:帰化植物
撮影:2024.4.4 横浜市南区
リキュウバイ-2
よく分枝して横に広がり、高さ2-5mになる。 2024.4.4 横浜市南区

リキュウバイ-3
花弁は白色で基部は急に細くなって爪となる。 2021.3.19 横浜市南区

リキュウバイ-4
雄しべは3-5個ずつ束になって花弁と対生する。  2019.4.4 横浜市南区

リキュウバイの葉
葉は薄く、先は円い。 2024.4.4 横浜市南区

リキュウバイの果実
蒴果は5稜がある。 2023.7.6 横浜市南区

リキュウバイの蕾
蕾の頃。 2024.2.28 横浜市南区

リキュウバイの樹皮
樹皮は灰褐色。のちに不揃いに裂ける。 2024.4.4 横浜市南区


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