オヤマボクチ

オヤマボクチ(キク科)[御山火口]

名は、この草が御山(山の尊称。あるいは茅を刈るための山のこと。)に生え、葉の綿毛を、火打石で出した火を移す火口(ほくち)として用いたことによる。

日当たりのよいやや乾いた草地に生える多年草。茎はクモ毛があって直立し、上部で枝を分けて斜上し高さ1-1.5mになる。
葉は互生し、長さ15-35cmの卵形~卵状長楕円形で基部は心形、縁に欠刻状の歯牙があり、裏面や葉柄に白いクモ毛が密生する。根生葉は長い柄があって大きく、上部のものほど小さくなる。
枝先に全て両性の筒状花からなる暗紫色の頭花を1個ずつ斜め下向きにつける。頭花は直径3.5-5cm。総苞は鐘状球形でクモ毛が密生して総苞片が多列並び、外片は狭披針形で先はとがり反り返る。小花の広筒部は狭筒部よりはるかに長い。雄しべを刺激すると花粉を吹き出す。
痩果はやや扁平で長さ6mm、幅2.5mmの長楕円形。冠毛は長さ2cmほどで基部で環状に合生する。

若い葉はヨモギの代用として、あるいはヨモギと混ぜて草餅に入れる。また葉の繊維をそばのつなぎに用いる。根はモリアザミやフジアザミなどとともに山牛蒡と称してして食べる。
本州・四国・九州に生えるハバヤマボクチは、茎は上部まで直立し、葉が鉾形で基部は耳状に張り出す。筒状花の広筒部と狭筒部はほぼ同長。
花期:8-10月
分布:北(南西部)・本(近畿地方以北)・四
撮影:2019.10.31 東京都八王子市
オヤマボクチ-2
2005.10.16 宮城県鳴子町

オヤマボクチの頭花
頭花は暗紫色。 2022.10.26 横浜市南区

果期のオヤマボクチ
冠毛は淡褐色。 2023.3.8 横浜市南区

オヤマボクチの葉の裏面
葉の裏面は白色のクモ毛が密生。 2019.10.31 東京都八王子市

オヤマボクチの茎と葉柄
茎や葉柄にも白色のクモ毛が生える。 2019.10.31 東京都八王子市

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