オウバイモドキ

オウバイモドキ(モクセイ科)[黄梅擬]

オウバイに似ていて後の時代に渡来したのでこの名がある。別名ウンナンオウバイ(雲南黄梅)という。庭園樹や公園樹として植栽される。

中国西南部原産で明治初期に渡来した半つる性常緑低木で、根元から多数分枝して高さ2-3mになる。枝は4稜形で長く伸び、上部で四方へ枝垂れる。全体ほぼ無毛。2年枝くらいまで枝は緑色だがそれ以降は灰緑色になり、枝も円くなる。
葉は対生し、3出複葉。常緑で質は薄く、表面は明るい緑色でやや光沢がある。裏面は淡緑色。葉柄は長さ0.5-1.5cmで稜がある。頂小葉は長さ3-6cm、幅2-4.5cmの長楕円形で全縁、先は鈍く基部は狭いくさび形で小葉柄に続く。側小葉は頂小葉より小さく、長さ1.5-4cm、幅0.5-2cmで無柄。
葉が展開する前にオウバイより大きい直径4-5cmの鮮黄色の花を開く。花冠は6-8裂するか、二重~八重咲き。古くなると脱色して淡黄色~白色になる。雄しべは2個、雌しべは1個。
果実は日本では不稔。

オウバイは花も葉も小さく、色はやや濃い。花期は2-4月。
花期:3-5月
分布:帰化(栽培)植物
撮影:2020.3.19 横浜市南区
オウバイモドキ-2
枝は細長く伸び、垂れ下がる。 2020.3.19 横浜市南区

オウバイモドキ-3
花冠は6-8裂、または二重・八重咲き。 2021.3.19 横浜市南区

オウバイモドキの葉
葉は3出複葉でややつやがある。 2023.3.8 横浜市南区


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