オトメエンゴサク

オトメエンゴサク(ケシ科)[乙女延胡索]

湿り気のある林内、林縁に生える多年草で、地下の塊茎から茎を出し、高さ10-25cmになる。
葉は互生し、1-2回3出複葉。小葉の形は長楕円形、広線形など多様な変化がある。
茎頂の総状花序に淡青色~淡紫色の花を多数つける。花冠は筒状で、先は舌形、基部は距となる。
よく似たヤマエンゴサクは、花のつけ根にある苞が切れ込むが、こちらは苞が普通は全縁。北海道のもの(エゾエンゴサク)は、花付きも多く大柄であるが、本種は花付きがやや少なめで、また少し赤みがさすものも多いのでヤマエンゴサクと間違えやすい。青森県には花が純白のシロバナオトメエンゴサクも多い。
なお、従来北海道のものも本州のものも同じくエゾエンゴサクとされていたが、分類学的な検討が加えられ、従来エゾエンゴサクの学名に充てられていたCorydalis ambigua Cham. et Schltdl.に相当する植物は日本列島には分布せず、日本列島には異なる2種が分布するのだという。それによると、ひとつはCorydalis fukuharae Lidénと命名され本州中北部に分布(オトメエンゴサクと新称)し、またひとつはCorydalis fumariifolia Maxim.の1亜種subsp. azurea Lidén et Zetterl.に相当するもので北海道に分布(エゾエンゴサクの名を踏襲)するものがそれにあたるものとされた。(1997年)
花期:4-5月
分布:本(中部以北)
撮影:2002.4.7 青森県南郷村
オトメエンゴサク-2
花色の赤味が強いもの。 2010.5.15 岩手県二戸市

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