オサバグサ

オサバグサ(ケシ科)[筬葉草]

名は、葉が機を織るときに縦糸を揃えるための筬<おさ>の形に似ていることからついたもの。種小名のracemosumは「総状花序の」の意。
亜高山帯の薄暗い針葉樹林の林床に群落をつくる常緑の多年草。日本の本州特産で1属1種。
地下茎を伸ばして広がる。葉は全て根生し、長さ7-20cm、幅1.5-3cmの倒披針形で櫛の歯状に羽状全裂する。裂片は10-25対あり、幅3mmで先は円い。表面には粗い毛がある。その形はシダ植物のシシガシラとそっくりで、花がないとそれと気づかないことが多い。
高さ15-25cmの花茎の先のまばらな総状花序に、鐘形で白花の4弁花を下向きにつける。小花柄は長さ1-1.5cm。一見合弁花に見えるが、長さ4-6mmの長楕円形の花弁からなる離弁花。雄しべは4個が離生し、萼片は2個で開花すると脱落する。
果実は長さ3mmほどの倒卵状球形の蒴果。
生育地では群生しているが、分布地は少なく、点在している。北限は青森県。
花期:6-8月
分布:本(中部以北)
撮影:2001.6.16 岩手県大迫町
オサバグサ-2
2006.7.29 福島県南会津町


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