オオスズメウリ

オオスズメウリ(ウリ科)[大雀瓜]

中国北部原産で雌雄異株のつる性多年草。スズメウリの名がついているがスズメウリとは別属。別名キバナカラスウリというがカラスウリとも別属。

薬草として栽培されたものが逸出したと考えられており、中部地方から北海道にかけての草地に帰化している。日本では雄株のみがあって雌株は確認されていないため、種子繁殖はできず、根茎による栄養繁殖で殖えている。北海道では北大構内でのみ繁殖しているという。
全体が粗い毛で被われていてざらつく。
茎はつるとなって、葉と対生して出る巻きひげで他のものに巻きついて長さ2-3mほどに伸びる。巻きひげは分枝しない。
葉は互生し、長さ5-10cm、幅4-9cmの卵状心形で微鋸歯縁または全縁。葉柄は長さ2-6cm。
茎の上部の葉腋に1対の苞葉のある花序を出し、直径2-3cmの漏斗状鐘形で鮮黄色の花を1個つける(雄花)。花冠は5深裂し、裂片は狭楕円形で先はややとがる。
花期:8-9月
分布:帰化植物
撮影:2011.9.21 札幌市中央区
オオスズメウリの花
雄花。日本には雄株のみがあり、栄養繁殖で殖える。 2011.9.21 札幌市中央区

オオスズメウリの葉
葉は卵状心形で先はとがる。 2011.9.21 札幌市中央区

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