オニシバ

オニシバ(イネ科)[鬼芝]

名は、シバに似ているが、大きく硬いことからついたもの。

海岸の砂地に生える多年草で、細い針金状の長い根茎が砂の中をはい、節々から高さ5-20cmの花茎を直立する。
葉は2列につき、長さ3-5cm、幅2-4mmで硬く、葉鞘口部に長毛がある。葉は乾くと内側に巻いて刺状になる。
花序は長さ3-4cm、幅6-8mmの円柱状で一番上の葉鞘に一部が被われている。小穂は有柄で硬く、長さ6-8mm、幅2mmの長楕円形で1個の小花からなり、左右から扁平。第2苞穎と護穎のみからなり、第1苞穎と内穎はない。第2苞穎は革質で強く内折して長楕円形となり光沢がある。護穎は膜質で小型、不明の3脈がある。

シバは花序は葉鞘の外に出る。小穂は長さ3-4mm。
花期:6-8月
分布:日本全土
撮影:2005.9.10 青森県八戸市
オニシバ-2
雌性期。柱頭が飛び出している。 2005.9.10 青森県八戸市

オニシバ-3
柱頭が茶色にしおれると、雄性期となって雄しべが伸び出し葯がぶら下がる。 2005.9.10 青森県八戸市

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