オミナエシ

オミナエシ(スイカズラ科)[女郎花]

秋の七草の一つ。日本人は、はかなげなこの花をことのほか好きなようで、万葉の昔から短歌や俳句に多く詠まれてきた。
「女郎花」の字は、細くはかなげに草原に立つ風情から使われるようになったといい、「オミナエシ」の名は、一説には黄色い花を粟飯(あわめし)に見立てた「おみなめし」(女飯=昔は白米は男が、女は粟飯を食したから粟飯をおみなめしというとされる。)に由来するといわれるが、異説もある。
オミナエシや近縁で花が白いオトコエシの花は、醤油の腐ったような独特の悪臭があり、また、活けた水にも悪臭が残ることから漢名を敗醤(はいしょう)という。両種とも根は薬用として解熱や消炎などに利用される。

日当たりのよい山野の草地に生える多年草。茎は硬く、下部に多少粗い毛があり、直立して0.6-1mになる。根茎は横にはい、株のそばに新苗をつくって殖える。
葉は対生し、長さ3-15cm、頭大羽状に深~全裂する。裂片はオトコエシより細く、広披針形で先はとがり、粗い鋸歯がある。毛はオトコエシより少ない。托葉はない。
茎の上部が対生に分枝した集散花序に多数の黄色い小花をつける。花序の上部はほぼ平らで、枝の片側に突起状の白い短毛がある。花冠は直径3-4mmで5裂し、裂片は平開して先は円い。花冠にキンレイカのような距はない。雄しべは4個で葯は2室。子房は3室でうち1室だけ結実する。花柱は1個で分裂しない。
果実は長さ3-4mmのやや扁平な長楕円形の痩果。腹面に1脈があり、翼はない。

オトコエシは花が白色。葉の裂片の幅はオミナエシより広い。海岸型のハマオミナエシは丈が低くて葉は厚く、表面に光沢がある。
花期:8-10月
分布:北・本・四・九
撮影:2006.8.19 岩手県葛巻町
オミナエシ-2
後ろに咲く青い花はキキョウ。 2004.8.1 岩手県葛巻町

オミナエシ-3
5裂した花が密集して咲く。 2020.8.12 横浜市南区

オミナエシ-4
雄しべは4個。 2020.8.12 横浜市南区

オミナエシの葉
葉は頭大羽状複葉で裂片はオトコエシより細長い。 2004.8.1 岩手県葛巻町

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