オヒシバ

オヒシバ(イネ科)[雄日芝]

名の「日芝」は夏の強い日差しの下でも盛んに茂ることからついたもので、「雄」はメヒシバに比べ穂が太く全体にたくましいことによる。別名チカラグサという。

道端や土手、空き地など、日当たりのよいところに叢生する1年草。茎は白緑色で硬く扁平で踏みつけに強く、直立または斜上して高さ30-60cmになる。どこにでもある雑草であるが、寒さに弱いのか青森県ではまれで、北海道には分布しない。
葉は緑色、長さ15-30cm、幅3-7mmの線形で、縁に長く軟らかい白毛がまばらにあり、先は急にとがる。下部に扁平で長い繊維質の葉鞘がある。
茎の先に長さ7-15cm、小穂も含むと幅3-5mmの花序の軸をふつう2-6個、扇の軸を広げたようにつける。花序の軸には翼がある。小穂はほぼ無柄で穂の片側に左右2列に並んで密につき、4-6個の両性の小花からなり、淡緑色で長さ4-6mmの扁平な卵形。2個の苞穎は長さ1.5-3.5mmで中脈はざらつく。護穎は卵形で3脈がある。芒はない。

メヒシバは全体に細くて優しい感じがある。花序の軸は細く、幅1mm程度。小穂は1個の小花からなる。
花期:7-11月
分布:本・四・九・沖
撮影:2010.9.4 青森県八戸市

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