ナガエコミカンソウ

ナガエコミカンソウ(コミカンソウ科)[長柄小蜜柑草]

アフリカ~インド洋のマスカリン諸島の原産と考えられている帰化植物。昭和62年(1987年)に神奈川県で見出され、熱帯アフリカ産のキダチコミカンソウとして報告されたが、のちに別種であることが分かり、ナガエコミカンソウと名付けられた。別名ブラジルコミカンソウという。

1年生草本であるが、暖地では茎が木質化する。道端や空き地に生え、茎はしばしば紫色を帯びて直立し、節々から水平に横枝を出しながら高さ0.5-1mになる。全体無毛。
枝が出る節の葉は鱗片状になる。枝は長さ5-25cmで、一見すると羽状複葉に見えるが、葉は枝に2列に並び、1枝当たり9-35個の普通葉が互生する。葉は長さ0.8-2.5cm、幅0.5-1.3cmの広卵形で無毛、先は鈍頭またはややとがり全縁。裏面は白っぽい。葉はコミカンソウと異なり、就眠運動は下側に折り畳まれる。托葉は狭3角形で離生する。
雌雄同株で、葉腋から5mmほどの花柄の先に直径2mmで淡黄色の雌花または雄花をつける。雄花は葉の下につき花被片は5個、雄しべは4-5個、雌花は葉の上につき花被片は5-6個、花柱は3個。
果実は長さ4-8mmの柄がある直径2mmの扁球形の蒴果で淡黄色に熟す。表面は平滑で、種子の背面にしわがなく多数の小突起がある。

初め本種と混同されていたキダチコミカンソウは、果実の柄は長さ1mm程度と短い。在来のコミカンソウは果実の表面に鱗状の突起が密生し、果柄がごく短く枝に直接ついているように見える。.
花期:6-1月
分布:帰化植物
撮影:2015.9.2 横浜市南区
ナガエコミカンソウの雄花と果実
雄花と果実。果実は葉の上に乗る。 2015.9.2 横浜市南区

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