ミズ

ミズ(イラクサ科)[みず]

低山の沢沿いの湿ったところに生え、高さ15-30cmになる多汁で軟弱な1年草。東北地方ではミズといえば山菜のウワバミソウを指すが、これは同じイラクサ科であっても別物。
茎は無毛で直立し、紫褐色を帯びてよく分枝する。
葉は長い柄があり対生する。長さ2-5cmの卵状菱形で5対ほどの低い鋸歯があり、先はとがらず長く伸びない。
葉腋に雌雄混合で小さな花がまとまってつく。花序の枝は短い。雄花は花被片と雄しべが2個ある。雌花は花被片が3個あり、うち1-2個が果実と同長かやや長い。
果実は長さ1.8-2mmの広卵形の痩果。

アオミズとよく似ているが、アオミズは茎が紫褐色を帯びないこと、葉の先が尾状に伸び、鋸歯の先がとがることなどの点で見分けることができる。ヤマミズは小型で、花序の柄が長く、1-3cmある。
花期:7-10月
分布:北・本・四・九
撮影:2005.9.20 岩手県一関市
ミズ-2
茎は紫褐色を帯び、葉の鋸歯は低い。 2015.9.26 横浜市戸塚区

ミズの花序
葉腋に雌花と雄花が混じってつく。 2019.10.21 神奈川県茅ヶ崎市

ミズの葉
アオミズと違って葉先が尾状に伸びず、鋸歯の先は鈍い。 2019.10.21 神奈川県茅ヶ崎市

アオミズに戻る ウワバミソウに戻る ヤマミズに戻る


検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。