ミヤママタタビ

ミヤママタタビ(マタタビ科)[深山木天蓼]

マタタビより高い山地の林内に生える雌雄異株の木本性落葉つる植物で、木や岩に絡まって10mほどに伸びる。若枝は紫褐色で褐色の細毛がある。
葉は互生し、長さ7-12cm、幅4-8cmの卵形~倒卵形で、基部は深い心形ときに円形で、先は短く突き出て鋭くとがる。縁に不規則な細鋸歯がある。質は薄く光沢はない。葉柄は赤みを帯びる。枝の上部の葉は開花時は白く、花が終わる頃に紅色を帯びる。葉柄は長さ4-7cmで初め軟毛がある。
葉腋に直径1-1.5cmの白い花をつける。雄花は集散花序に1-3個、雌花は1個ずつつく。まれに両性花がつく。花弁と萼片は5個で雄しべは多数、両性花の花柱は線形で多数。
果実は長さ1.5-2cmの長楕円形の液果で9-10月に黄緑色に熟し、先はとがらない。マタタビ同様、しばしば虫癭(虫こぶ)果となる。本種に対してはネコは反応しないという。

マタタビとは、本種の花が直径1-1.5cmと小さいこと、枝の上部の葉が初めに白く変わった後に紅色を帯びること、果実の先がとがらないことなどで区別できる。
花期:5-7月
分布:北・本(中部地方以北)
撮影:2006.7.30 福島県檜枝岐村

マタタビに戻る


検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。