ミタケスゲ

ミタケスゲ(カヤツリグサ科)[深岳菅]

名は、深山に生えるスゲの意。

亜高山帯~高山帯の高層湿原に生える多年草。根茎は短く密に叢生し、有花茎は高さ20-50cmになる。根元の鞘は赤みを帯びない。高山で見かけるスゲの中で最も果胞が長く、1-1.3cmあるので覚えやすい。
葉は1-3個つき有花茎より低く、やや硬く幅2-5mm。
小穂は3-5個つき、頂小穂1個は雄性で1-1.5cmの線形、柄は短く目立たない。側小穂は雌性で2-4個、鱗片は長さ5-6mm。下方のものは長い柄があって直立する。基部に葉状の細長い苞があり、有鞘。鱗片は淡褐色で芒はない。
果胞は淡緑色で大きく、長さ1-1.3cmの線状披針形で長い嘴がある。熟すと反曲して小穂は星形になる。
果実は3稜形で柱頭は3岐。
花期:6-8月
分布:北・本(中部地方以北)
撮影:2005.7.9 秋田県大仙市
ミタケスゲ-2
頂小穂は雄性。柄は雌小穂に隠れて目立たない。 2006.7.29 福島県南会津町

ミタケスゲ-3
果胞は大きく、長さ1-1.3cm。 2005.7.9 秋田県大仙市


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