クロウスゴ

クロウスゴ(ツツジ科)[黒臼子]

名は、果実が黒く熟し、そのへこんだ部分を臼にたとえたもの。
亜高山帯~高山帯の高層湿原周辺の林縁や低木林内に生え、高さ0.3-1.2mになる落葉低木。
よく分枝し樹皮は灰黒褐色で、若い枝は無毛、栗色~緑色で鋭い4稜がある。
葉は無柄で本年枝に4-5個が互生し、長さ2-4cm、幅1-2cmの広楕円形~広卵形で縁は全縁または基部付近のみ低い鋸歯がある。先は微突端で腺がある。両面無毛で裏面は淡緑白色、脈が裏面に隆起する。
葉の展開とほぼ同時に、本年枝の最下部の葉腋に紅色を帯びた淡黄緑色の花が1個ずつ下向きにつく。花冠は長さ3-5mmの壺形で、5浅裂して裂片は反り返る。雄しべは10個で花糸は無毛、背面に2個の角がある。萼は低い5歯がある。花柄は長さ4-6mm。
果実は直径0.8-1cmの扁球形の液果。8-9月に粉白をまとった紫黒色に熟し先端は5角形状に浅くくぼむ。液果は横~上向きにつくので先端のくぼみがよく見える。種子は長さ1mmの楕円形。液果は食べられるがそれほどおいしくはない。
縁全体に細鋸歯があるものをマルバウスゴという。葉の円みが強い傾向があるが、それをもって区別できない。
葉が大きくて下半部に浅い鋸歯があるものをエゾクロウスゴ、花冠が極端に扁平なものをミヤマクロウスゴとしてして分ける考え方もあるが、YListではどちらもクロウスゴのシノニム扱いとしている。
果実のよく似たクロマメノキは枝に稜がなく、液果の先はくぼまない。
花期:6-7月
分布:本(中部以北)
撮影:2009.7.26 秋田県鹿角市

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