クララ

クララ(マメ科)[眩草]

名はアルプスの少女ハイジの登場人物とは何の関係もなく、根の汁をなめると目がくらむほど苦く、クララ草といわれていたことによる。放牧地では牛馬は食べないが、オオルリシジミの幼虫の食草で蕾を食べて育つ。

日当たりのよい山野の草地に生える多年草で、上部で分枝して高さ0.8-1.5mになる。茎は円柱形で上向きの短い伏毛があり、下部は木質化する。花柄、葉柄などにも茶褐色の短い伏毛がある。
葉は互生し、長さ15-25cmの奇数羽状複葉。小葉は7-20対で長さ2-4cm、幅0.5-1.5cmの長楕円形~狭卵形で両面に短い伏毛がある。托葉は長さ5-8mmの糸状で早落性。
茎頂と枝先に長さ10-30cmの総状花序を出し、淡黄色で長さ1.5-1.8cmの蝶形花を多数つける。萼は長さ7-8mmの鐘形で基部は背側が膨れ、先は短く5裂し、裂片に沿って短毛を密生する。旗弁は狭倒卵形で先は円頭で大きく、開花前には他弁を被う。翼弁は竜骨弁より短く、多数のしわがある。雄しべは10個で離生する。
豆果は長さ5-8cmの線形でやや鈍4稜形、短い伏毛があり、4-7種子を入れ種子の間は少しくびれる。種子は楕円形で黒色に熟す。

漢方で根を乾燥したものを苦参(くじん)とよび、煎じて健胃強壮、駆虫薬として用いられる。茎や葉の煎汁は家畜の皮膚の寄生虫駆除に用いる。昔は便所に入れてうじ虫を駆除した。古くは皮から繊維を採って縄をつくり、織物をつくった。また、この繊維でつくった紙は苦参紙とよばれた。
花が暗紫色を帯びるものをムラサキクララという。
花期:6-7月
分布:本・四・九
撮影:2005.7.9 秋田県田沢湖町
クララ-2
長い花序に多数の花がつく。 2017.6.2 横浜市栄区

クララの花
淡黄色の蝶形花。 2018.6.5 横浜市栄区

クララの花序
開花前の花序。線形で鋭頭の苞が目立つ。 2023.4.25 横浜市栄区

クララの葉
葉は長い奇数羽状複葉。 2018.6.5 横浜市栄区

クララの葉-2
小葉の裏面。短い伏毛が生える。 2022.6.9 横浜市栄区

クララの托葉
托葉は糸状で早く落ちる。 2022.6.9 横浜市栄区

クララの果実
豆果。 2018.9.11 横浜市栄区

クララの果実と種子
裂開した豆果。 2018.9.11 横浜市栄区

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