コテングクワガタ

コテングクワガタ(オオバコ科)[小天狗鍬形]

ヨーロッパ原産で、戦前に北海道に入りその後全国の道端や芝生などで見つかっている多年生の帰化植物。現在のところ、それほど多くは見られない。
茎に白色の短毛があり、下部で分枝して地をはい、先が立ち上がり高さ8-15cmになる。節から発根してマット状に広がる。
葉は対生し、長さ0.4-1.5cm、幅0.3-1.2cmの楕円形~広楕円形で全縁、両端とも鈍形。葉柄はないかあってもごく短い。
茎頂に総状花序をつけ、互生する苞葉の腋からクワガタソウ属特有の紫条が入った皿形の花を1個ずつつける。花柄は長さ2-3mmで短毛が生える。花冠は直径3-6mmで白色~淡青紫色、先は4裂し下裂片が小さい。萼片は4個で長さ2-5mmの長楕円形、先は鈍い。雄しべは2個、雌しべは1個。
果実は長さ2-3mmで扁平な倒心形の蒴果で、数個の種子をもつ。

亜種で在来のテングクワガタは、北海道、尾瀬、中部山岳に生え、花軸や花柄に腺毛と短毛がある。
花期:4-8月
分布:帰化植物
撮影:2010.5.16 岩手県八幡平市
コテングクワガタ-2
2008.6.7 青森県七戸町

コテングクワガタの花
2010.5.16 岩手県八幡平市

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