カワラマツバ

カワラマツバ(アカネ科)[河原松葉]

名は河原に生え、細い葉が松葉に似ていることからついたもの。

やや乾いた日当たりのよい草原や河原などに生える多年草で、茎はやや硬く、直立して50-80cmになる。ヤエムグラ属では珍しく、茎に稜がなくて円く、細毛があるが刺はない。
葉は無柄で8-10個が輪生し、長さ2-3cm、幅1.5-3mmの線形で先端に短い刺があり、縁はやや裏側に反る。本来の葉は対生する2個で、ほかの6-8個は葉と同形の托葉。
茎の先や上部の葉腋から花枝を伸ばして円錐状の集散花序をつくり、密に多数の小さな白色の花をつける。花冠は直径2-3mmの杯形で4裂して平開する。萼は鐘形で裂片はほとんどない。雄しべは4個で花冠の基部につく。花柱は短く2裂する。
果実は2個の乾いた分果からなり、直径1-1.5mmで無毛。

この仲間は変異が多く、本種の基本種で花が黄色のものをキバナカワラマツバという。果実に密に毛が生え、花が黄色のものをエゾノカワラマツバといい、その白花をつけるものをチョウセンカワラマツバという。
花期:6-8月
分布:北・本・四・九
撮影:2006.6.25 山形県遊佐町

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