カスマグサ

カスマグサ(マメ科)[カス間草]

名は、ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)とスズメノエンドウの中間的な形であることから1字ずつを取ってつけたもの。

人里の道端や乾いた草地に生え、茎は無毛で、長さ1mほどのつる状に伸びる1年草または越年草。
葉は偶数羽状複葉で、小葉は3-7対あり、長さ1.2-1.7cm、幅2-4mmの線状長楕円形でほぼ無柄、巻きひげは通常は分岐せずに他物に巻きつく。托葉は狭卵形~線形で小さく、蜜腺はない。
葉腋から出た短い総状花序に1-3個(ふつう2個)の蝶形花をつける。花は淡青紫色で長さ5-7mm、旗弁にはっきりとした紫色の模様が入る。萼裂片は5個、不同長で萼筒より短い。雄しべは2個。
豆果は長さ1-2cm、幅3-4mmの楕円形で無毛。3-6個(ふつう4個)の種子を入れる。種子は黒色、ほぼ球形で直径約2mm。

スズメノエンドウも同じようなところに生え、共存することも多いが、花は白色で3-7個(4個のものが多い)固まってつく。巻きひげは分岐する。豆果は短毛で被われ、中に2個の種子を入れる。
花期:4-5月
分布:本・四・九・沖
撮影:2015.4.24 横浜市戸塚区
カスマグサの花
旗弁に紫色の模様が入る。 2020.3.18 神奈川県伊勢原市

カスマグサの葉
葉は偶数羽状複葉で巻きひげは通常は分枝しない。 2020.3.18 神奈川県伊勢原市

カスマグサの托葉
托葉は狭卵形~線形で小さい。 2019.4.9 神奈川県伊勢原市

カスマグサの豆果
豆果は無毛で3-6個の種子を入れる。 2019.4.9 神奈川県伊勢原市

スズメノエンドウに戻る


検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。