イワオウギ

イワオウギ(マメ科)[岩黄耆]

低山帯上部~高山帯の岩場や礫の多い乾燥した草地に普通に生える多年草で高さ20-80cmになる。
山での自生地は多く、またしばしば大群落を作り、長い穂になって咲くのでよく目立つ。名は漢方の黄耆(ゲンゲ属のキバナオウギ:中国産。日本産のタイツリオウギはその変種)に似て岩場に生えることからついたもの。
太い根茎から株立状に叢生し、茎には軟毛が生える。
葉は互生し、奇数羽状複葉で小葉は長狭卵形で5-12対あり、全縁で表面に腺点があり裏面に白い伏毛がある。
葉腋から白い伏毛が密生する花序を出し、上部に10-30個の蝶形花を穂状に多数下向きにつける。花は長さ1.2-1.8cmの黄白色で下から咲き上がる。豆果は2-4個の少節果からなる節果で縁に狭い翼がある。熟すと少節果ごとに種子を入れたままバラバラに落下する。
別名タテヤマオウギという。豆果に短毛があるものはケイワオウギという。
高山にはシロウマオウギ、タイツリオウギ、リシリオウギなど似たものがあり、慣れないと見分けにくいが、このイワオウギは他の3種と別属(イワオウギ属)で、花が穂状に長いので比較的同定しやすい。また本種はほかと違い、果実のさやに豆ごとにくびれができる(節果)ことで明確に区別できる。
花期:6-8月
分布:北・本(中部以北)
撮影:1977.7.27 山梨県芦安村
イワオウギ-2
1999.7.23 長野県小谷村

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