ホソバツメクサ

ホソバツメクサ(ナデシコ科)[細葉爪草]

別名コバノツメクサという。

高山帯の乾いた砂礫地に生える多年草で、根茎から多数の茎を立て、茎は細くよく分枝してこんもりとした株をつくり、高さは4-13cmになる。茎は縮毛があり、上部で腺毛が混じる。
葉は無毛で斜上し、無花枝の葉は長さ5-7mm、幅0.3-0.5mmの線形。3脈があり先は針状にとがる。有花枝の葉は2-3対ありやや小さい。
花は枝先に1-3個ずつつき、白色で直径5-6mm、きれいな星の形が特徴。花柄には腺毛が密生する。花弁は長さ3mmほどの倒卵形~楕円形で5個、先はややとがる。萼片は5個で長さ2.5-3mmの長卵形~広披針形で先は針状に鋭くとがり、花弁とほぼ同長、3脈がある。外面に腺毛が多い。雄しべは10個、雌しべの花柱は3個。
果実は蒴果で長さ4mmほどの長楕円形、宿存する萼片よりやや長く、熟して3裂する。種子は長さ0.6-0.7mmの腎円形で突起は目立たない。
花期:7-8月
分布:北・本(中部地方以北)
撮影:2008.8.3 長野県小谷村
ホソバツメクサ-2
きれいな星形の花をつける。 2001.7.21 長野県茅野市

ホソバツメクサ-3
こんもりとした株をつくる。 2008.8.3 長野県白馬村


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