ホソバヒイラギナンテン

ホソバヒイラギナンテン(メギ科)[細葉柊南天]

ヒイラギナンテンに似ていて、葉が細長いことからこの名がある。

明治初期に渡来した中国原産の常緑低木で、幹は株元から叢生し、高さ1-2mになる。材は黄色。庭園樹として植栽される。
葉は互生し、長さ15-30cmの奇数羽状複葉で、側小葉は2-4対で長さ6-12cm、幅1-2cmの線状長楕円形、基部はくさび形で先は鋭くとがる。縁にまばらに低い細鋸歯があり、先は針状にとがる。硬い革質で両面無毛。表面は濃緑色でやや光沢があり、裏面は帯黄緑色。葉柄は基部が鞘状に広がって茎を抱く。
秋に茎の先から長さ5-7cmの総状花序を数個出し、黄色の花を多数つける。苞は長さ約1.5mmの広卵形、花柄は長さ2mm、萼片は長さ1.5-3mmの広卵形で9個、花弁は6個で全縁、基部に蜜腺がある。雄しべは6個で葯は弁開する。子房は1室。
果実は直径約5mmのほぼ球形の液果で翌年の早春に紫黒色に熟す。

ナリヒラヒイラギナンテンは小葉が狭披針形で5-10対。
ヒイラギナンテンは葉は長さ30-60cm、小葉は卵状披針形で縁に粗い鋸歯があり、鋸歯の先は硬い針状にとがる。花序は下垂し、花は早春に咲き、花弁は2裂する。
花期:9-10月
分布:帰化(園芸)植物
撮影:2022.11.17 横浜市南区
ホソバヒイラギナンテン-2
花序は上向き。 2022.11.17 横浜市南区

ホソバヒイラギナンテン-3
萼片は9個、花弁は6個で全縁。 2022.11.17 横浜市南区

ホソバヒイラギナンテンの葉
側小葉は線状長楕円形で2-4対。 2021.11.28 横浜市中区

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