ホソバハマアカザ

ホソバハマアカザ(ヒユ科)[細葉浜藜]

名は、ハマアカザに似ていて葉が細長いことからついたもの。ホソバノハマアカザともいう。

海岸または内陸の砂地に生える全体無毛の1年草で、茎は直立してよく分枝し、高さ30-50cmになる。全体が緑白色で茎に赤い縦筋が入る。秋に全体が紅葉する。
東北地方ではハマアカザは普通にあるが本種はあまり生育しておらず、神奈川県で初めてお目にかかった。
葉は互生し、多肉質で細長く、しばしばねじれる。長さ2-10cm、幅0.2-1.5cmの広線形で全縁または波状の歯牙がある。上部の葉ほど小さく、まれに下部が鉾形となる。
雄花と雌花が混じって葉腋に穂状につく。雄花は苞はなく、花被は4-5裂し、雄しべは4-8個。雌花は花被はなく、2個の苞があり果時に長さ3-4mmに大きくなり、菱状3角形で果実を包む(胞果)。
種子は黒色または赤褐色、直径1.2-1.5mmの円形で光沢がある。

ハマアカザに似ているが、葉が幅が広く果期が早い。
花期:8-10月
分布:北・本・四・九
撮影:2015.10.20 神奈川県横須賀市
ホソバハマアカザの葉
葉は広線形で基部は張り出さない。 2016.8.26 神奈川県横須賀市

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