ヒロハヘビノボラズ

ヒロハヘビノボラズ(メギ科)[広葉蛇上らず]

本州中部以西に生えるヘビノボラズに似ていて、葉の幅が広いのでこの名がある。別名ヒロハノヘビノボラズオオバノヘビノボラズという。
山地の乾燥した林内や岩場に生え、よく分枝して高さ1-3mになる落葉低木。樹皮は灰褐色でコルク層が発達し、縦に深く裂ける。小枝には稜や浅い溝があり、節ごとに長さ0.8-2cmの鋭い刺が3個(ときに5個)ある。これでは蛇も上れまいということか。普通は亜高山や山地に生えるが、青森県では海岸付近に多く、この画像は海岸にほど近い林内で撮影したもので、花付きは少なく、6個程度しかついていない。
葉は短枝の先に集まって互生し、質は薄く両面無毛で長さ3-10cm、幅1.5-3cmの倒卵形~楕円形。先は鈍いか円く、基部はしだいに細くなって葉柄状となる。縁に刺状の細かい鋸歯がある。秋には黄色に色づく。
短枝の先に総状花序を出し、黄色の6弁花を下向きに10数個咲かせる。花は直径6mmほどで花弁と萼片は6個で平開しない。花弁の基部に蜜腺が2個ある。萼片は花弁より大きい3個と小さい3個がある。雄しべは6個でさわると傾振運動を起こして内側に曲がる。雌しべは1個で柱頭は楯状。
果実は長さ1cmほどの楕円形の液果で秋に赤く熟す。種子は長さ4-6mmの楕円形で茶褐色。
材はアルカロイドを含み、薬用にされる。
東北北部ではごく少ないながらメギも生えていて分布域が重なるが、メギには葉に刺状の鋸歯がないことで簡単に見分けることができる。
花軸、花柄や葉柄が赤く、葉が短いものをアカジクヘビノボラズ(マルバヘビノボラズ)という。
ヘビノボラズは高さが50cmほどで湿地に生え、葉はヒロハノヘビノボラズより細い。
花期:5-6月
分布:北・本(北部・中部)・四(東赤石山)・九(白岩山)
撮影:2008.5.17 青森市
ヒロハヘビノボラズ-2
節に鋭い刺が生える。


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