ヒメガンクビソウ

ヒメガンクビソウ(キク科)[姫雁首草]

ガンクビソウの仲間では一番小さな頭花をつけるのでこの名がある。

山地の乾燥気味の林内にややまれに生える多年草で、茎は伏毛が生えて細く、上部で分枝して高さ15-45cmになる。
葉は互生し、根生葉は長さ6-15cmのへら状披針形で、下半部に欠刻状の深い鋸歯があり、花時もロゼット状に残る。茎葉は小さく、少数がまばらにつく。
長さ1-5cmの長い花柄を斜め上に出し、先に直径4mm、長さ6.5mmの頭花を下向きにつける。頭花には柄があり、直下に葉状で小型の苞が少数ある。総苞は筒状鐘形で総苞片は3列、外片は卵形で短く、反り返る。頭花は全て淡黄色の筒状花からなり、周辺に雌性花、中心に多数の両性花があり、ともに結実する。
痩果は無毛、長さ3.5mmの円柱形で冠毛はなく、腺があって粘る。

同じく花時に根生葉が残るサジガンクビソウは全体に大きく、総苞は幅0.8-1.5cmの半球形で総苞片は5列内外。
花期:8-10月
分布:本・四・九
撮影:2022.7.29 神奈川県藤沢市
ヒメガンクビソウの根生葉
サジガンクビソウと同じく、花時にも根生葉がロゼット状に残っている。葉の下半部に欠刻状の鋸歯がある。 2022.7.29 神奈川県藤沢市

ヒメガンクビソウの茎葉
茎葉は少数がまばらにつく。 2022.7.29 神奈川県藤沢市

ヒメガンクビソウの頭花
頭花は長さ6.5mm、幅5mmほど。総苞片は3列。 2022.7.29 神奈川県藤沢市

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