ヒゲネワチガイソウ

ヒゲネワチガイソウ(ナデシコ科)[髭根輪違草]

名は、ひげ根のあるワチガイソウの意。牧野富太郎によれば、ワチガイソウの由来は、まだ名が分からなかったときにその盆栽に無名の印として輪違紋をつけておいたことからという。

山地の林内に生える多年草で、茎は直立し高さ10-20cmになる。やや膨らんだ根が1-4個あり、ひげ根状。茎に1列の軟毛がある。
葉は対生し、上部の2対の葉は接近して輪生状になり、長さ3-4cmの広披針形~広卵形で先はとがり、下部の葉は2-4対あり倒披針形。
花柄は無毛で長さ2-3cm、花は1個が頂生し、萼片と花弁は5-7個で近くに生えているものでも一定していない。花弁は白色、長さ6-8mmの倒披針形で全縁、先はくぼまずにとがる。
果実は卵球形の蒴果。

ワダソウは花柄に1列の短毛があり、花は1-5個つき、花弁は5個あり先端が僅かに切れ込む。上部の2対の葉は広卵形~菱状卵形。
花期:4-6月
分布:本(福島県~中部地方)
撮影:2004.5.7 群馬県黒保根村
ヒゲネワチガイソウ-2
花弁は5-7個で近くのものでも一定しておらず、先は切れ込まない。 2004.5.7 群馬県黒保根村

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