ハルタデ

ハルタデ(タデ科)[春蓼]

タデの仲間では最も開花が早く、春早くから咲きだすのでこの名があるが、花期は長く10月まで咲いている。ヨーロッパ原産で古い時代に農耕文化とともに帰化したと考えられている。

田畑の縁や荒れ地、湿地に生える1年草で茎は軟毛が多く暗赤色~紅紫色で直立し、上部で枝を分け、高さ30-60cmになる。節は膨れない。
葉は短い柄があって互生し、長さ4-14cm、幅0.5-2cmの長楕円形~披針形で全縁、基部はとがり先は長く鋭くとがる。質はやや薄く、表面中央に黒斑があることが多く、両面にまばらな毛がある。黒斑は他のタデでもよく出現するのでこれだけをもって同定することはできない。托葉鞘は膜質の筒状で外面に毛があり、縁毛は短く、長さ1-2mm。
花序は密に花をつけて直立し、長さ2-5cm。花被は蕾のときは濃紅色、長さ2.5-3.5mmで5深裂し、開花すると淡紅色~白色、Y字形に分岐する明瞭な脈がある。花柄や小花柄にまばらな腺毛がある。雄しべは6個。
果実は残存する花被に包まれた長さ2-2.5mmのレンズ形または3稜形の痩果で光沢のある黒色。

オオハルタデとよばれるものは、秋咲きで丈が大きくなるものだが、YListではハルタデと区別していない。
よく似て同様に春から咲いているサナエタデは、茎は無毛、托葉鞘の縁もほぼ無毛。花柄や小花柄に腺毛はない。オオイヌタデは大型で高さ1-2mになって節は大きく膨らみ、托葉鞘の縁は無毛。イヌタデは托葉鞘に鞘と同長の長い縁毛がある。
花期:4-10月
分布:日本全土
撮影:2006.10.9 岩手県盛岡市
ハルタデ-2
蕾や果実は濃紅色で開花中のものは淡紅色~白色。 2006.10.9 岩手県盛岡市

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